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ご挨拶

第7回日本CNS看護学会
大会長 浅野浩子
山梨大学大学院総合研究部
成育看護学講座 母性看護領域 母性看護専門看護師

 このたび、2020年6月13日(土)に第7回日本CNS看護学会を、京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)にて開催いたします。
 日本CNS看護学会は、日本専門看護師協議会が主催する、国内の専門看護師の学会組織として、毎年学術集会を開催しております。日本CNS看護学会は、高度実践看護の成果を社会に伝え、より効果的で質の高い看護の普及や開発、新たな看護提供システムの構築に向けた議論を行う有意義な場となっております。また、専門看護師だけでなく、臨床で働く看護職、教育・研究者、そして、協働する多職種や市民の方々にもご参加いただき、活発な意見交換や知識の習得の場を企画しております。これまでの大会では、約1000名の参加者で盛況のうちに終えることができました。本学会でも、多くの方々にご参加いただき、充実した内容となるような企画・運営に取り組んで参りたいと存じます。
 専門看護師(Certified Nurse Specialist、CNS)は、高度実践看護の専門家として、日本看護協会により認定を受け、1996年に誕生しました。そして、2019年3月現在、全13分野(がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護)、2242名の専門看護師が活動しています。
 これまで専門看護師は、わが国で進歩し続ける治療と診断技術、また少子高齢化、核家族化、健康における価値観の多様化により、複雑化する人々の保健医療ニーズをうけ、専門分野を超えて、自らの高度実践の質保証や活動の場の拡大に取り組み、看護の質向上に挑戦してきました。また、専門看護職として臨床や地域包括ケアにおける、チーム医療を推進する役割を検討し、国民の健康の維持・増進のための政策提言を行い、その実現に向けて活動して参りました。そして、専門看護師は個人・家族・地域を対象とし、全国の医療施設や訪問看護ステーション、介護保険施設、福祉施設、教育機関等の様々な場所で、活動しております。
 そこで、本学会のテーマは、「高度実践看護の継承」とし、これまでに多くの専門看護師が培ってきた高度実践看護を伝え、高度実践看護の知識が活用される場としたいと考えております。また、これからの専門看護師の高度実践看護への課題やさらなる質向上のための方略について、様々な視点から議論できる場とし、専門看護師が対象とする多くの市民の方々、そして、医療関係者全体のウェルネスを支えるという視点からも、専門看護師の役割について意見交換する場としたいと思います。
 会員の有無に関わらず、どうぞお誘い合ってご参加下さいませ。多くの皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。